【提言・自動運転】「ギアが変わった」自工会 豊田会長が、東京オリンピック・パラリンピックで自動運転を目指す理由

豊田氏の会見は、こんな一言から始まった。

「自動運転という言葉が最初に出てきた時、私は抵抗勢力というか反対派だった。それが変わったのがオリンピック・パラリンピックとの出会いだ。あるパラリンピック競技者から、『私の未来を奪ったのは交通事故でした』という話を聞いた。そして『私の未来を作るのも自動車ですね』と言われた時、自動運転への取り組みに対してのギアが変わった」

豊田氏が自動運転に否定的だったのは、人間の感性がいかに優れ、自動運転の開発がいかに困難を伴うかを理解していたからだ。

「誰も走ってない道を安全に走るというのは今でさえ可能。だが、本当の交通流というのは、いろんなところで分岐合流があり、その同じ道を人・バイク・自転車、それから大小のクルマ、速い車遅い車が混流している。そんな中でぶつからずに走るということが難しい」

「しかし、自動車業界として、オリンピック・パラリンピックに深くかかわる者として、すべての方々に移動の自由を、ということを考えた時に、自動運転は大きな援助になると思った。私が自動運転の目的は安全運転、交通死亡事故ゼロを目指すこと、と繰り返すのはそういう理由だ」

「ギアが変わった」自工会 豊田会長が、東京オリンピック・パラリンピックで自動運転を目指す理由(レスポンス)

豊田章男氏の自動運転への考え方を変えた出会い(日経XTECH)

 

 

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