英ベントレー（Bentley Motors）は2019年7月、創立100周年を記念したコンセプトカー「Bentley EXP 100 GT」を発表した。2035年時点での高級グランドツアラーを想定したモデルは、ゼロエミッションの電気自動車（EV）で手動運転が可能な自動運転車になるという。同社は2023年までに全ラインアップにハイブリッド車（HEV）を導入する計画だが、今回のBentley EXP 100 GTは、ゼロから設計した完全電動化プラットフォームだという。この電動パワートレーンは4つのモーターを搭載し、0-100km/hの加速が2.5秒以下、最高速度300km/h、最大トルク1500N・mに達する。次世代型トラクションドライブ装置を採用し、最適なトルクベクタリングによってコーナリング時の駆動力を50％向上し、各輪を最適制御する。2035年時点の電池として、リチウム（Li）空気電池を想定。Li空気電池は、エネルギー密度が従来の5倍以上高く、1回の充電による航続距離は700kmとガソリン車と同等になり、15分で80％の急速充電に対応する。
