まさに「黒船襲来」だ。日本市場に海外の電気自動車(EV)が相次いで参入している。本来なら円安で販売価格が上がり不利なはずだが、国産EVが少ないため絶好の「草刈場」になっている状態だ。日本車メーカーもEV量産にハンドルを切っているが、その前に海外の「黒船EV」が国内EV市場を押さえる懸念が高まっている。
独フォルクスワーゲン(VW)は11月、売れ筋のSUV(スポーツ多目的車)型EV「ID.4」を日本市場に投入した。上級モデルの「Pro Launch Edition」は1回の充電で561km(WLTCモード、以下同)ほど走行が可能で、日産自動車<7201>のSUV型EV「アリア」の470kmを大きく上回る。
「Pro Launch Edition」の価格は636万5000円と「アリア」の539万円よりも100万円近く高いが、廉価モデルの「Lite Launch Edition」は499万円と逆に40万円安い。ただし、「Lite Launch Edition」の最大走行距離は388kmと「アリア」に劣る。要はバッテリーの容量次第なのだが、車両価格は円安にもかかわらず同レベルだ。
海外から「黒船EV」が相次いで参入、日本車は対抗できるか?(M&A Online)