ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は1月23日、子会社でバッテリー式電気自動車(BEV)の充電などを手掛けるエリ(Elli)が地域配電事業者と協力して行った、BEV充電に関する実証実験の結果を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きました。同実証実験は2022年6月に開始が発表されたもの。
実証実験は2022年7~9月に実施し、VWの電気自動車「ID.3」「ID.4」「ID.5」のオーナー約20人が参加した。参加者はエリのスマート充電アプリを使い、私設の充電器からBEVに充電した。アルゴリズム・ソフトウエアを使い、再エネ発電量予測に基づき電力料金を変動させ、再エネ発電量が増加し系統負荷が見込まれる時間帯にBEV充電が行われるよう仕向けた。
実験の結果、BEVへの充電タイミングを調整することで系統混雑が抑えられ、その結果、約3割の二酸化炭素(CO2)排出量を削減できることがわかった。これにより、地元の再生可能エネルギー由来の電力をより多く充電に使用できることになる。VWによると、系統混雑を防ぐため、2021年にドイツ国内で約6,000ギガワット時の再エネ発電制御があった。これは、約240万台のBEVが年間走行できる電力量に相当する。実験期間中、電力系統に負荷が生じることはなく、この充電タイミング調整で、5倍のBEVが充電できたという。
VW、電気自動車を活用した再エネ充電の実証実験を成功裏に終了(ジェトロ)