トヨタが2022年に販売したEVは約2万4000台にとどまる。なぜ同社のEV事業は低調なのか。この点について佐藤氏は2つの要因を挙げた。1つはクルマ単体について、もう1つはEVを取り巻くビジネスモデルについてだ。
前者について佐藤氏はこう説明した。「EVは、クルマの性能を高めていく“感度”が従来の内燃機関車と異なる。我々に改善すべき点が多々あった。具体的には、空力や振動、騒音などのファクター、あるいはドライバビリティーだ。電池についても、電池マネジメントと同時に電流のマネジメントも、もう少し深掘りしていく必要がある」
後者についてはこう語った。「クルマ単体でEVを造っていくのではなく、EVを取り巻くサプライチェーンやものづくりの在り方、販売までを含めた一気通貫のビジネスモデルに対して、EVに適した構造改革をしていく必要がある」
低調の要因を分析し、トヨタは2026年に投入する次世代EVの開発に生かす。最高技術責任者(CTO)を務める中嶋氏は会見で、「電池を極限まで効率よく使い、航続距離を2倍にする。さらに心揺さぶる走りとデザインを兼ね備えたものにする」と宣言した。
トヨタが2026年に航続距離2倍の次世代EV、それでも収益の柱はHEV(日経クロステック/日経Automotive)