【話題・提言】ローカル線、1日平均1000人未満でもバスへ転換は安易か。地方公共交通のこれから

昨年は地方の公共交通についての議論が一気に高まった年だった。

この連載の第1回で書いたように、地方の公共交通は、東京への一極集中による人口減少、自動車に過度に依存した生活などにより、以前から厳しい運営を強いられていたが、新型コロナウイルス感染症でその流れが一気に加速。想定していた存続の危機が10年前倒しでやってきたという声も出るほどだった。

それでもコロナ禍になってから2年間は、大きな動きはあまり表に出てこなかったが、実際は水面下で必死に我慢していたのだろう。2022年になって、もう限界ということなのか、問題が一気に表面化した。

きっかけは2022年4月、JR西日本(西日本旅客鉄道)が「ローカル線に関する課題認識と情報開示について」というタイトルで、2019年度の輸送密度(平均通過人員)が1日2000人未満の線区について収支率などを開示したことだった。その後、2022年7月にはJR東日本(東日本旅客鉄道)からも同様の数字が出された。この情報によると、輸送密度が低い路線では、赤字の線区が多数あるとされている。そのためメディアでは、ローカル鉄道についての厳しい現状を訴えるニュースが相次いだ。

ローカル線、1日平均1000人未満でもバスへ転換は安易か。地方公共交通のこれから(くるくら)

 

 

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