いつの間にか、リチウムイオン電池に取り囲まれている。スマートフォンからクルマまで我々の生活に欠かせない技術だが、発火のリスクを抱える“危険物”の側面を持つ。韓国では電気自動車(EV)が燃え、米ニューヨークでは配達サービスで使われる電動自転車の炎上が急増している。
リチウムイオン電池はなぜ燃え、危険性をどう封じ込めばいいのか――。電池業界に35年以上身を置く米24M TechnologiesでPresident&最高経営責任者(CEO)の太田直樹氏に、素朴な疑問から安全対策の新技術まで幅広く聞いた。同社は、ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン、VW)や京セラ、富士フイルム、伊藤忠商事などが出資する電池スタートアップだ。太田氏だけでなく、自動車メーカーの電池技術者や車載電池の品質・安全試験を手掛けるエスペックなどにも取材し、「10の疑問」を解いていく。
EV電池なぜ燃える?業界歴35年の専門家にぶつける10の疑問 前編(日経クロステック/日経Automotive)