経済産業省は電気自動車(EV)モーター用の永久磁石に不可欠な重レアアース(希土類)の需給対策を強化する。安定供給確保に関する方針を近く改定し、重希土類の使用量を削減できる磁石とEV駆動用モーターの技術開発を支援する。調達先の多様化にも同時に取り組む。重希土類は最大生産国の中国が輸出管理を強化している。磁石の供給途絶リスクを減らし、サプライチェーン(供給網)の強靱(きょうじん)化につなげる。
重希土類はレアアースの中で原子量が大きいものを差す。一般にEV駆動用などモーターの内部温度が100度Cを超える用途の磁石にはジスプロシウム、テルビウムなど重希土類の添加が必要とされる。重希土類はレアアースの中でも産出量が少なく、コスト優位性などから採掘・生産地は中国に大きく偏る。さらに米中対立を背景に中国政府が4月から輸出規制を実施したことで、供給懸念が拡大している。
EVモーター用永久磁石に不可欠「重レアアース」…中国依存低減へ、経産省が一手(ニュースイッチ)