近年、住民の移動の利便性を高める取り組みとして、注目されているのが、「モビリティ・ハブ」だ。鉄道や路線バスといった公共交通に加え、乗り合いタクシー、シェアサイクル、電動キックスケーターなど、多様な移動手段(モビリティ)を1カ所に集約し、円滑な乗り換えができるようにした交通結節点(ハブ)を指す。先月まで導入に向けた実証実験を行っていた川崎市を訪ねた。
川崎市高津区に位置し、最寄りの鉄道駅から2キロメートルほど離れた住宅街にある橘公園。サッカーコート2面分を超える1.75ヘクタールの敷地には、カフェなどもあり、市民の憩いの場になっている。2月下旬、近くの市営バス停から園内に入ると、シェアサイクル用の電動自転車と電動キックスケーターが数多く置かれていた。
これらはスマートフォンを使って気軽に借りたり、返却できる。自転車などの傍らには市営バスの運行状況や到着予定時間を確認できる電子看板が設置されており、乗り換えを想定していることがうかがわれた。
これは川崎市と民間企業の協業で、昨年11月25日から今年2月28日まで行われたモビリティ・ハブの実証実験の光景だ。地域のニーズに応じた交通手段を公園に集約して、市営バスを降りた先の目的地への移動を便利にしている。
モビリティ・ハブで移動を便利に(公明党)