現在の電気自動車(EV)に必要な大容量電池の製造では、無視できない量のCO2が排出されてしまいます。
藤本博志先生が取り組むのは、小容量電池を積むEVに道路に敷設したコイルからワイヤレスで給電するDWPT※という手法。
大阪・関西万博でも実施した実証実験の中身を紹介します。
2023年10月、電気自動車の走行中ワイヤレス給電(DWPT)の実証実験を柏の葉キャンパス駅近くの公道で開始しました。使用車両はトヨタのハイエースとRAV4 PHEV。前者は駅とキャンパスをつなぐシャトルバスへの適用、後者はプラグインハイブリッド車への適用を視野に入れたものでした。車両への給電動作の確認はもちろん、送電コイルの埋設工事の確認、他の車両や歩行者、近隣住民に受け入れられるかの社会受容性の確認、コイルやDWPTシステムが長期間劣化しないことの確認などの検証を2年以上行い、良好な結果を得ました。一般車両が走行する公道での実証実験はこれが日本初でした。
柏の公道と万博のEVバスでワイヤレス給電の実証実験を展開|藤本博志(東京大学)