【話題・マイクロモビリティ】「マイクロEV」を核に都市をつくる中国地方都市にみる社会システムとしての電気自動車

中国南部、広西チワン族自治区の柳州市は、街中を日本の軽自動車より小さい「マイクロEV」が走り回る街である。もともと農業用のトラクター生産が盛んで、それを基盤に小型エンジン車からマイクロEVへと発展してきた。

地元政府は、そのための政策を推進、車両の無料貸し出し、積極的なナンバー交付、専用駐車場、充電スポットの建設などを進めてきた。その結果、地元企業が生産するマイクロEVが市場を席巻、特に中間所得層が多い住宅区域などでは、街を走る乗用車の大半がマイクロEVという極めて個性的な風景が現出している。

従来のエンジン車とEVの本質的な違いは、エンジン車が自立した「移動の道具」であるのに対し、EVは「社会システムの一部」だという点にある。都市機能と一体となった「シティカー」としてのマイクロEVは特にその要素が強い。「柳州モデル」は、その大胆な試みの一つだ。そこには都市部におけるEVの使い方の多くの示唆がある。

「マイクロEV」を核に都市をつくる中国地方都市にみる社会システムとしての電気自動車(NEC wisdom)