我が国は依然として三元系リチウムが主流ながら、世界を見ると論議する必要も無いほどLFP(リン酸鉄リチウム)である。そんなことから我が国もLFPを採用する動きになっているけれど、電池先進国の中国じゃナトリウム(sodium-ion battery)の時代を迎えつつある。ついに長安汽車グループ傘下の長安啓源汽車が市販モデルに搭載を始めた。
今までナトリウム電池はLFPよりエネルギー密度が低いため電気自動車用には向かないと言われてきた。今回CATLによって開発したナトリウム電池を見ると、負極の体積が驚くほど小さい。結果、LFPと同じくらいのエネルギー密度(175Wh/kg)を実現している。容量45kWhながら、カタログ航続距離400km。実力で300km程度と十分使える。
驚くのがコスト。高価な素材を全く使わないため、材料ベースだと150円/kWhと信じられないくらい安価。電池パックで1kWhあたり5千円か? 45kWh積んで22万5千円。エイヤッという計算だと三元系リチウムの10分の1。LFPの半額か。この価格ならハイブリッド車というよりエンジン車と同じ製造原価になる。補助金無しで全く問題なし。
5年後、電気自動車の主力電池はLFPから安価で強いナトリウムイオン電池になると思う(自動車評論家 国沢光宏)