赤字率8割の路線バスを救うため、柏の葉でレベル4の無人運行が始まった。ひとりで複数のバスを管理する仕組みで、運行コストを大きく下げる。2030年までに1万台の導入を目指す計画だ。運賃だけに頼らず、街全体の価値を高めることで収益を上げる「都市の基盤」としての活用も進められている。5年間で13億円の経済効果を生む、この交通ビジネスの歴史的な変化が始まった。
2026年1月13日、千葉県柏市で首都圏初となる自動運転バスのレベル4営業運行が始まった。東武バスセントラル(東京都足立区)によるこの取り組みは、深刻なドライバー不足に直面する公共交通の省人化に向けた重要な一歩となる。ひとりの監視者がモニター越しに複数台を管理する「1対多」遠隔監視は、持続可能な事業モデルを作るための中心的な役割を果たすはずだ。
日本の地域公共交通は、深刻な危機に瀕している。地方バス路線の赤字率は70~80%に達し、人口減少による収益悪化とドライバー不足が相まって、路線の維持が難しい状況に追い込まれている。こうした窮状を打破すべく始動したのが、国の「RoAD to the L4」プロジェクトの一環である柏の葉エリアでの取り組みだ。
「乗るのにお金はいりません」 もはやバスは“運賃”で稼ぐのを止めるべき? 柏の葉700m無人運行 …(メルクマール)