「ピカチュウを現実世界で走り回らせることと、ロボットを安全に移動させることは同じ問題だ」——ナイアンティック・スペーシャルCEOのこの言葉が、同社の事業転換を端的に表している。ポケモンGOで集めた300億枚の都市画像を転用し、GPSが届かない密集市街地でも機能する配送ロボット向け測位技術を開発。世界モデル競争に、意外な強者が現れた。
Pokémon Go(ポケモンGO)は、世界初の拡張現実(AR)のメガヒット作品だった。2016年、グーグルからスピンアウトしたナイアンティック(Niantic)がリリースしたこのARゲームは、巨大なポケモン・フランチャイズにAR要素を加えたもので、瞬く間に世界的現象となった。シカゴからオスロ、江の島まで、プレイヤーたちは、日常世界の上に重ねて表示され、手の届かない場所に浮かぶプリンやゼニガメ、そして(非常に運が良ければ)超レアなガラルサンダーを捕まえようと、熱心に街へ繰り出した。
ポケGOの300億枚画像が配送ロボを導く——「世界モデル」への別解(MIT TECHNOLOGY REVIEW Japan)
How Pokémon Go is giving delivery robots an inch-perfect view of the world